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# by cembalonko | 2016-11-30 10:58 | これからのコンサート | Trackback | Comments(4)

『古楽でめぐるヨーロッパの古都』公開講座 第2回終了報告&予告編

本書を一章ずつじっくりと解説する公開講座@タニタ楽器
第2回「アントウェルペン」が終了しました。
ご来場くださった皆様方には、心より御礼申し上げます。

今回の主役は、チェンバロ製作者のルッカースと、楽譜印刷工房を創設したスザート、
そしてスザートから最初の作品集を出版したラッススの3人。
主に、ルネサンス時代の世俗音楽(舞曲とシャンソン)について取り上げました。
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クルムホルンを吹く楽師たち
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ルッカースがチェンバロの装飾に使用した模様紙(ルッカースペーパー)

次回、10月13日(木)の第3回「リューベック」では、
バッハが影響を受けた先輩オルガニストのブクステフーデと、
ブクステフーデの前任者のトゥンダーについてお話します。
特にカンタータ(プロテスタント・ルター派の礼拝の音楽)に関しては、
バッハとブクステフーデが
同じモチーフを使って書いた曲の比較などを予定しています。

ちなみに第1回「ザンクト・ガレン、ニコシア」では、
単声聖歌(グレゴリオ聖歌)と中世の多声音楽の記譜法の移り変わりを、
実際の楽譜の例を見ながら解説しました。

ということで、本講座は 第1回中世 第2回ルネサンス 第3回初期・中期バロック と続き、
第4回と第5回では、ふたたびルネサンス風味多めでおおくりします。
(ルネサンス音楽の真骨頂、多声の宗教曲など)

来季(2017年4月~6月)は、主に盛期バロック・後期バロック・初期古典派を
取り上げますので、どうぞご期待ください!

以上、第2回の終了報告と、今後の予告編でした。ご来場おまちしています!
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# by cembalonko | 2016-10-01 00:06 | 音楽 | Trackback | Comments(0)

サフランの花

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あまりに凛とした姿をしていたので、
思わずパチリ。古武術の稽古へ向かう途中にて。

しばらく書いていませんでしたが、
古武術の稽古も続けています。
あまり進歩はないですが、
週に数回、自分の心と体に真剣勝負で向かい合える時間は、
とても貴重です。

今日、師範から伺ったことをメモ。
合気道の「合気」とは、
もともと剣術から来ており、
本来「合気をそらす」という使われ方をしていた、とのこと。

「合気」とは、技をかけるときの「預け、預かり」の状態で、
陽明洞道場では普段から当たり前にやっていること。
でも、かつての剣術家は、それをすると
実力のある方に必ず歩があると考え、
強い相手に対しては、
「合気をそらすべし」としていたとのことです。

自分より強そうな相手であっても、
敢えて「気を合わせる」のは、怖い。
それでも、相手を飲みこむ訓練は、
厳しい精神修養であるはずで、
そういうことを普通に求められている場で
稽古できているんだな、と再認識。
改めて、幸せに思いました。

…もちろん、出来るか出来ないかは別の話として…(汗;

♪♪♪♪♪

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よろしくお願いいたします(^^)

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# by cembalonko | 2016-09-21 13:08 | 古武道 | Trackback | Comments(0)

目まぐるしく、秋スタート!

あっという間に9月も半ば過ぎ。
ここ一週間、目まぐるしくも充実した日々だったので、記録しておきます。

9月10日(土)神戸訪問
来年の1月7日(土)に、神戸市外語大学で公開講座をさせて頂くことになり、
その打ち合わせ。
神戸市内のレストランで、外語大の西川教授とお目にかかり、
その後、大学の会場を見学させていただきました。
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自然に囲まれた開放的なキャンパス

翌日9月11日(日)は、午前中に大阪府茨木市のチェンバロ輸入代理店オワゾリールハウスを訪ねて、
様々な楽器を試奏させていただきました。
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製作途中のチェンバロ

その日の午後、高槻市の摂津響Saalにて『古楽でめぐるヨーロッパの古都』の公開講座。
この会場はドイツ留学時代にヴュルツブルクで同じ時期を過ごした
ピアニストの山口美樹子さんが、2年前にオープンしたホールで、
スタインウエイのピアノが設置してある、落ち着いた空間。
彼女の助力のおかげで、初めての関西での講演を無事に終えることができました。
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講座の様子 撮影:山口美樹子さん
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山口さんと(オワゾリールハウスにて)

===公開講座の記録===
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★★関西地区初!出版記念講座 in 高槻(大阪)
『音楽家が育った街をめぐる』

7月20日に新刊書『古楽でめぐるヨーロッパの古都』が発売されました。
それに伴い、今後各地で公開講座が開催される予定です。

ヨーロッパの美しい教会や城館…
それらが形づくられた時、そこに流れていた音楽はクラシック音楽の中でも「古楽」と呼ばれる、比較的早い時期の音楽でした。
本講座では、プロジェクタでヨーロッパの街の風景を映し出しながら、西洋音楽の誕生からモーツァルトの若い頃までの知られざる名曲を「音楽家が育った街」をキーワードにご紹介します。

●日時 2016年9月11日(日)14:00-15:30(開場13:30)
 〒569-1051 大阪府高槻市原104-95
●主催 生音MION 






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# by cembalonko | 2016-09-17 22:16 | 音楽 | Trackback | Comments(3)

<受胎告知>の見方 ー 完全受け売りヴァージョン!

もう2週間前のことですが、国立新美術館 「ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち」に行ってきました。
その日は運よく、展覧会の監修者・越川倫明教授の講演を聴くことができたのですが、
なかでも特に、これからの美術鑑賞の役に立ちそうだったのが
「受胎告知の見方」でしたので、ご紹介します。

受胎告知の主題は、新約聖書のルカによる福音書第1章第26節から第38節 に書かれている、
乙女マリアのもとに天使ガブリエルが突然現れて、神の子を身籠ることを伝える場面です。
越川先生いわく「天使が17・8歳の女の子にむかって
『あなた、もうすぐ妊娠するわよ!』と言いにくるわけです・・・」
非常に分かりやすい!イメージ沸く!(笑)

このルカによる福音書の記述の中には、
マリアの中に起こる4つの異なった感情が現れます。
1.恐れ 2.戸惑い 3.疑問 4.服従(神の御業に対しての)
「受胎告知」を鑑賞する場合には、この4つの感情のうち、
どれにフォーカスして描かれたかを見ると、
画家の意図や表現の技術が、よりよく分かる、とのことでした。

♪ ♪ ♪ ♪ ♪

さて、この講演全体の内容は、
今回の展示の目玉でもあるティツィアーノ後期の作品「受胎告知」について(カタログ番号20)でした。

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講演は次の5項目にそって進められました。

1.線的様式(linear)と絵画的様式(painterly)
  ※レオナルド・ダ・ヴィンチはlinear、ティツィアーノはpainerly
2.ヴェネツィア派の技法の展開
  ※・1470年代の油絵技法の導入・下絵から自由に変更して描く・緻密な描写から荒い筆触へ
3.ティツィアーノ晩年様式の同時代人の評価
  ※ヴァザーリはじめ、おおむね批判的
   (筆触が見えるものは完成しているとみなされなかった)
4.受胎告知の主題と表現の伝統  
5.再びティツィアーノ「受胎告知」を見る

ティツィアーノの「受胎告知」には、他にも興味深いお話がありました。
この絵でマリアと天使のポーズを見ると、マリアは右手を上げ、頭にかけたベールをあげています。
一方、天使は胸の前で両腕を交差させて合わせています。

この絵から遡ること30年(?記憶が曖昧)ほど前に、
スペイン宮廷のために、彼が同じ主題で書いた絵がありました。
(原画は散逸、その絵をもとにした版画が現存)
その絵の場合、構図はほぼ同じなのですが、
天使とマリアのポーズが入れ替わっているとのことです。
天使は腕を上げて、高らかに神の御業を伝え、
マリアは胸の前で腕を合せている。
マリアが胸の前で腕を合せた場合、
これは「服従」の感情を表している、とのことです。

さて、今回展示されている「受胎告知」をX線投影したところ、
この絵も、もともとは天使は腕を上げ、
マリアは胸の前で腕を合せる、というポーズで描かれていました。
ところが、製作途中でティツィアーノはこのポーズを変更し、
マリアが腕を上げ天使が腕を組むポーズに描き直したということです。

その意図は、どこにあったのでしょうか。
恐れ・戸惑いが起こる前の「はっ」とした一瞬を描きたかったのか・・・
天使の言葉を傾聴して自身の運命を受け入れつつある瞬間を描きたかったのか・・・
越川先生いわく、「右側の書架に向かって本を読んでいたマリアが
左側に振り向いた瞬間であり、
日常から非現実の世界へといざなわれる瞬間」とのことでした。
見る人それぞれの感性をかきたてられる作品です。

この「受胎告知」に会えるのは、東京では10月10日までです。



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# by cembalonko | 2016-09-03 23:22 | 知的好奇心 | Trackback | Comments(0)