コンサート終了!(その2)

さて、開場時間前から多くのお客様が並んでいらしたらしく、
ドアが開くと、会場はすぐに、かなり埋まった印象になりました。
開演時間10分前くらいまで調律していました。
Gパンとブラウスというラフな格好で。。。
こんな格好で、あまり人前に出たくはなかったのだけれど、しょうがない。
そこにいた人たちは、絶対スタッフの一人だと思ったに違いない。。。

その後私も着替え、メイクを済ませて、
そーっと会場の後ろの席へ。
Joeの演奏の途中から、前半の終わり、Keithのオルガンの演奏までを聴きました。
Joeはダングルベールとフォルクレ、Keithはグリニーやバルバストルなどの作品を演奏。

私は、後半初めのStevenの演奏の間に、
控え室で集中する時間が持てるかな、と思っていたのですが、
休憩時間が終わるころ、Constanceが呼びに来て、
「アツコ、会場内で待ってて!」と。
いそいでトイレに行って、再び会場の後方の席へ。

Stevenは、クープランの第8組曲を演奏しました。
この曲は何度も弾いていて、隅々まで知っており、
もともと私も、このコンサートで弾きたかった曲でした。
で、当たり前のことながら、Stevenの演奏は
私のスタイルとは全く違ったので、
この演奏を30分フルに、自分の演奏前に聴き続けるのは、
正直、ちょっとしんどかったな。
まあ、オルガナイザーに従うしかなかった訳ですが。

さて、コールされて舞台へ。
舞台は、360度オーディエンスに囲まれる形で作られていました。
石造りの教会は、響きが良いものですが、
この会場、St. Mark`sは、
チェンバロの蓋側に座っても、正面側と殆ど変わらない音響だったのは驚き!
だから、チェンバロをぐるりと囲むセッティングができたのですね。

ちょうど2曲目を弾き始めた時、ふっと足下を見ると、
直径2センチくらいの大きさの黒い甲虫が、
私の右足に向かって歩いてくるのが見えてしまった。。。(アンタどっからきたのー!?)
その曲の前半は、甲虫のことで頭がいっぱい。。。(怖)
でも、3曲目まで弾き終わった時に拍手を貰って、
次を弾き始めようとしても、拍手が鳴り止まなかったので、
もう一度立ち上がって、それに応えなければなりませんでした。
こういう反応、日本ではあまりないので、嬉しかったですね〜!

一曲ごとに、ため息をつく人がいて、ちょっと気になったけれど、
あとで聞いたら、「それは、演奏が良かったから」と言われて、安心。
取り越し苦労だった。

デュフリの最後の曲「三美神」が終わった時も、
なかなか拍手が鳴り止まなくて、
アメリカ人の気持ちの表し方の大きさにこちらも感動しつつ、
最後のロワイエ作曲の「スキタイ人の行進」へ。

この曲は、始まればもう一気に弾き切ってしまうしかないようなテクニカルな曲。
どんなチェンバロに当たっても、
とりあえずうまく行くように選曲した作戦が当たって、
お客様には、とっても受けたようでした。
客席で聴いていた友人から聞いたところ、彼女の後ろに座っていた人が
「速いパッセージの部分になると、身を乗り出して、
目をまんまるに見開いていたわよー。」

コンサートの最後に、演奏者4人が舞台に出てカーテンコール。
その日が音楽祭の最終日だったので、
チーフのConstanceと特に貢献したスタッフへの花束贈呈があり、
コンサートと音楽祭が幕を閉じました。

舞台がはけた直後やレセプションでは、友人だけでなく、
始めて私の演奏を聴いて下さった全く知らない方々にも、
たくさん声をかけていただきました。
Constanceからも、
「あなたの演奏はいつも素敵だけれど、今年は特に良かったわ」と言ってもらえました。

とりあえず、役目は果たせたのではないかと思い、ほっとしました。。。

夜中12時近く、車の中まで降り注ぐ満月の光をあびながら、帰途につきました。
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by cembalonko | 2010-06-28 01:21 | コンサート報告 | Comments(4)

Commented at 2010-06-29 21:33 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by cembalonko at 2010-07-02 23:51
おつかれさまでした!ワールドカップですが、
アメリカでは、あまり熱狂した様子を見ることもなかったのですが
(その暇がなかったというのが正直なところ・・・)
帰りの飛行機の機内誌で、今回のチケット販売数で、
開催国・南アフリカ以外でいちばん多かったのがアメリカ、
と書いてあったのを見て、驚きました。
Commented at 2010-07-03 01:11 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by cembalonko at 2010-07-03 16:25
サスキアと並んで、年老いたころのレンブラントの自画像があります。
なんか、胸に迫るものがあるのですよねー
詩人(作者)自身による詩の朗読、良かったでしょうね・・・