達人の技

昨日、鍵盤楽器製作者のYさんを訪ねました。
工房にはいつも、チェンバロ、ヴァージナル、クラヴィコード、オルガンなどが
たくさん置いてあり、
おもちゃをいっぱい目の前にした子供のように、ワクワクしてしまいます・・・

傍らに、木目がはっとするほど美しい、
白木の長方形の箱がおいてありました。
それは、翌日納品される予定の、
出来立てほやほやのクラヴィコードでした。

ローズ(響板にあいた穴に施されたバラ窓のような装飾)は、
その楽器の所有者となる方が、
「自分が参加できるところはないかしら・・・?」とおっしゃって、ご自分で作られたとか。
自分のものになる楽器に、手を加えてみたい・・・っていうお気持ち、いいですね!
きっと、より愛着が沸くと思います・・・

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小さな楽器というのは、一見、音響と関係のなさそうな部品でも、
その仕上げ方によって、まったく音の伸びや音の色あいが変わってしまう。
それを教えてくださったのは、Yさんでした。
たとえば、鍵盤の裏。(お椀ちゃんの鍵盤の裏は美人でしたよね~~~)
楽器が小さければ、鍵盤さえも、弦の振動を伝える共鳴体になり得るのです。

先ほどの納品待ちの新作クラヴィコードですが、
鍵盤の中に、Yさんが十分に磨ききっていなかったものがありました。
それを発見したYさん、その鍵盤を磨きなおす前と後に
私にその鍵盤を弾かせて下さり、
before/afterの音色の違いを体験させてくださいました!!!

鍵盤裏が磨かれてから弾いた時の、音が明るくのびやかなこと!
こんなに違うものなのか・・・と、驚きました。
達人の技を垣間見せて頂く瞬間も、また至福のひと時でした・・・
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by cembalonko | 2011-01-15 23:41 | 音楽 | Comments(0)