Reflection

グスタフ・レオンハルト(生徒A曰く「レオンハルトおじさん」)が
12日のコンサートを最後に引退するニュースは、
音楽之○社のニュースと同じくらいあちこちで話題になっていました。
(一緒にしてはいけない・・・(;一_一))

私がレオンハルトおじさんの演奏を初めて聴いたのは、
確か、留学中のこと。
でも、正直言って、その時には良さが分からなかった。

今年10月、近江楽堂でのコンサートで、
私は東京古典楽器センターのミートケモデルで演奏しました。
その時に、楽器のコンディションが
これまでにないほどに、良いことに気づきました。

そして、そのことを、
レオンハルトおじさんから黙って調律を任されていた
ギタルラ社の凄腕技術者・佐藤さんにお話すると、
今年のレオンハルトおじさん来日前に、
プレクトルム(弦をはじく爪の部分)をすべて取り換え、
最高のコンディションに整えた、とおっしゃっていました。

その、今年の来日公演を、私も聴いていました。
その前の来日の時も。
そして、やっと分かったのです。
レオンハルトおじさんが生まれ持っている気品と、
チェンバロで表現しうる最も多彩で変化に富む色彩感と、
「チェンバロの音」ではなくて「音楽」そのものが、空気を介して、届くこと。
その印象は、私の心にずっと焼き付いています。
それがいかに希有なこと、と分かるようになって、良かった。
それを感じることが出来るようになって、良かった・・・

チェンバロに携わる者ほど、
レオンハルトおじさんの恩恵を受けている人種は無いと思います。
だから、言わせて下さい。
今までありがとうございました。
そして、お疲れ様でした。
お好きな古伊万里を眺めながら、どうぞ心穏やかにお過ごしください。
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by cembalonko | 2011-12-15 00:27 | 日々のいろいろ | Comments(0)