チェンバロを弾く人のための解剖学

「ピアノを弾く人のための解剖学」
・・・というサイトを見つけました。

これによると、ピアノ演奏では、
指の付け根の関節を伸ばす筋肉を鍛える必要がある、とのこと。
そして、人差し指と小指には、その関節を伸ばすための
独立した筋肉が付いているのにもかかわらず、
中指と薬指には、どの指にもつながってしまっている
(つまり、独立していない)筋肉しか、付いていません。
鍵盤弾きの皆さんは、4の指(薬指)が上がらなかったり、
独立しにくかったりして、どなたもきっと、苦労していらっしゃるはず。
それは、解剖学的に仕方がないことだったんですねー。


さて、このエッセイを読み終わったところで、
チェンバロ演奏と、ピアノ演奏が異なるところを考えてみました。
①チェンバロ演奏は、ピアノ演奏ほど、指を高く上げる必要がない。
(あげ方のタイミングに関してはものすごくシビアですが、
それはこの際置いておいて・・・)
②人間にとって、とても自然な、指が少し曲がった状態を維持して
演奏している。
③鍵盤を「叩く」必要はなく、手首の動きは非常に少ない。


さて、ここでさらに、オーセンティックなフィンガリングについて、
考えてみました。
4の指(薬指)も3の指(中指)も、どちらも独立した伸筋を持たないという点で、
使い辛い指のはずなのに、
イタリアの運指法は4343(右手)、イギリスは3434(右手)が使われています。
これはどうしたわけか・・・・


上に挙げたチェンバロ演奏においての手の使い方をまとめると、
指を曲げる筋肉だけを使って弾いている場面が多い、ということに
なるような気がします。
件のサイトの「パートⅣ」では、手首の動きについて論じられていて、
「3 前腕の回内回外運動(腕の肘から下の部分と手首をひねる運動、
つまり、ドアのノブを回すような運動ですね)」の項目で、
「この運動の特徴は疲労が少ないことである」と述べられています。

4343でも、3434でも、これらの運指法は、
それらの指が苦手とする、指を上げる=関節を伸ばす運動をさせずに、
指の3つの関節が自然にカーブした形を作っておいて、
あとは、ドアノブを細かく回すような、
疲労の少ない回内回外運動を使いながら、
鍵盤の表面を、腕ごと移動させていくものなのです。
そうやって、解剖学の理論を頭に入れてから弾いてみると・・・
あら不思議!これらの指運びの合理性が分かり、目からウロコ!!!


自分がひとしきり感動してしまったもので、書き留めました。
関係ない方には、非常につまらない日記でしたね。ごめんなさい・・・
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by cembalonko | 2006-04-10 22:22 | 音楽 | Comments(2)

Commented by MIAU at 2006-04-11 15:56 x
面白い!と思ってつい、説明を読みながら指を動かしてみました。・・・指と脳味噌までが攣りそうでした。私ゃ、感覚派なの、理論は苦手なのぉ・・・。
リンク先のサイトもみて来ました。よく出来たサイトですね~。こんな情報が簡単に手に入るって、インターネットって便利。有り難い時代に生きていると思います。

・・・中指が飛び出て長い私は、3434よりも2424で弾きたい気分。反則かしらん。
Commented by ビケ♪ at 2006-04-11 21:45 x
2424で弾きたい気分、とてもよく分かります。
私も初めの頃はそうでしたから。
多分、理論は私の場合も後付けでしかないと思います。
感覚的に出来ている上で、その裏づけが取れたという感じで・・・
今度、うちの楽器で試してみたら?