「弓と禅」

横浜にいる間に、ぼーっと海を見ながら、
ずっと読みたかった本を、やっと読み終えることができました。
E.ヘリゲル著「弓と禅」。
ドイツ人の哲学者ヘリゲルが、6年間の日本滞在中に、
東北帝国大学で教鞭をとりながら、弓道の師範に弟子入り。
弓道の修行を通して、
禅の奥義に触れる過程が記された本です。

弓と禅」は、10月の演奏会を聴きにいらして下さった
陽明洞道場の師範代から頂いたものでした。
師範代も20代の頃より大事にされてきたご本だそうです。

♪ ♪ ♪ ♪ ♪

私は、物心ついた頃から
西洋の考え方を教えられて育ちました。
ピアノやチェンバロを弾いて、
とにかく夢中で、西洋音楽を理解しようとしていたので、
冷静に考えれば無理なのに、
脳内だけでも、西洋人そのものになれたら・・・
なんて、思っていたこともあったかも。
ドイツ語を話すことで、性格が変わったことも経験しましたしね・・・

けれども、この歳になって、古武術に触れ、
日本人の精神基盤の「金の鉱脈」を掘り当てた気分です。
と同時に、自分の中途半端さにも気付かされました。
私みたいな中途半端な東洋人が
日本や東洋的な精神の本質を学ぶのに、
外国人が日本について記したものは、
まさに、ピッタリでした!

他に、鈴木大拙という仏教学者が「禅」について書いた、
膨大な英語のエッセイや論文の日本語訳
(日本人の英語の日本語訳ってのが面白い!)などもあることが分かりました。
これは彼が外国人に向けて、日本人の精神基盤について本気で伝えようと記したもの。
図書館に予約を入れてあるので、これから読んでみようと思います。

♪ ♪ ♪ ♪ ♪

日本の伝統芸能や武道の世界などに触れたことがない人でも、
弓と禅」、オススメですよ~!
第2章から最後まで読んで、第1章に戻るといいかもです。
(私にとっては、第1章が異様に難しくて つまずいたので・・・汗;)

[PR]

by cembalonko | 2013-12-10 23:59 | 古武道 | Comments(0)