原美術館「東京尾行」に行ってきました!

今日は、東京・品川の現代美術館 原美術館 へ行ってきました。
佐藤雅晴氏の「東京尾行」という、映像作品を中心とした展覧会。
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図録の表紙

実写した映像の全部(または一部)を
動画のコマ数と同じ一秒間に24枚、
忠実にトレース(元の画像を忠実に再現して「描く」)し、
動画を再構成するという作品。
ただ写真を何千枚も「描き写す」ことに意味があるのか?と思いがちですが、
キュレーターさんのお話によると、それはアーティストにとって
「映し出されたものを自分の中に取り込み、よりよく理解するための作業」とのこと。
(ある人の描いた絵を良く知るために忠実に模写するのと同じ)

実際に作品を見ると、実写のように見えても、
何となく違和感、というかズレ感があるのです。
この虚実が交錯した空間は、居心地がいいのか悪いのか・・・
百聞は一見に如かず!5月8日までの展示なので、ぜひ行ってみてください♪
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図録より 静止画だと不可思議さがわからないのですが

このトレースという作業、実は演奏家は、いつもやっていることなんですよね。
私たちは楽譜から、必死こいて作曲家の意図した音を忠実に再現しようとします。
佐藤氏が何千枚を描くように、何千回も音を出してみます。
私たちにとって幸いなのは、作曲家が本当に求めた音は決して分からない、ってこと。
だけど、今回の展示の、「実」に「虚」が入り組む奇妙さを見て・・・
「あー、私達の演奏も、作曲家の目から見たらこんな風になっているのかも・・・」

ちょっぴり身につまされたい演奏家の方にもオススメの展示会!
(変なオススメの仕方ですみません!)
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原美術館 庭園には常設展示も
♪ ♪ ♪ ♪ ♪

実は原美術館のキュレーターのMさんとは、
10年来のお知り合いでしたが、
今日初めて、美術館を訪れることができました!
彼女から伺った、キュレーターのお仕事とは、
日頃から常に各地で行われる展覧会などを巡り、
紹介したいアーティストを探すところから始まり、
アーティストとの交渉、広報活動、展示方法など
数知れぬ細やかな作業による、一年以上の準備期間をかけて
展覧会を実現させることだそうです。

長文すみませんでした!

===以下、興味がつのって見つけてしまったWeb一覧===

佐藤雅晴氏のWebSite

キュレーターMさんとのメールインタビュー
その1 http://www.art-it.asia/u/HaraMuseum/jUI9zJqiGl3ga0mXOL2f
その2 http://www.art-it.asia/u/HaraMuseum/4kjRs9UfmGoBctgCFEbl
その3 http://www.art-it.asia/u/HaraMuseum/biEGz7OMf3JndlwD8pac/

ダテマキ(佐藤氏の作品)
https://www.youtube.com/watch?v=hM0gEp6YjBg

ダテマキと尾行について(佐藤氏の作品についての解説)
http://artbookwho.com/modules/wordpress/index.php?p=68

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by cembalonko | 2016-04-26 23:41 | 知的好奇心 | Comments(0)