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チェンバロの日!2017 第1日目に行ってきました!

昨日は チェンバロの日!2017 第1日目に参加してきました。

1つ目のコンサートは、本間みち代さんによる「モダンチェンバロの魅力」。
使用楽器はランドフスカ・モデルのモダンチェンバロ。
初めにバッハの2曲を、ワンダ・ランドフスカの使用したレジスターで演奏。
モダン楽器を歴史的な視点で聴いているというのが、興味深く感じる瞬間でした。
その後は20世紀の作品がつづき、
私はオアナ作曲《クラヴサンのための2つの曲「ワンバ」「コンガ」(1983)》が印象に残っています。
ラテンのリズムや響きは(モダン・ヒストリカルにかかわらず)親和性があるのかも。
ランドフスカが1925年にパリに創設した古典音楽学校で彼女の息のかかった人のために、
20世紀にモダンチェンバロのための多くの作品が生まれたという事のようです。

2つ目のコンサートは、秋山裕子さんによる、有名フレンチ作品。
チェンバロに携わる人ならだれでも知っている名曲集で楽しめました。
その中にも、20世紀のフランセ作品が含まれていて、
曲集「昆虫」から《ミズグモ》《のみ》が演奏されました。
《のみ》に関しては、ボワモルティエの作品(原題のフランス語は違うけど両方《のみ》)
との比較が楽しかったです。

3つ目のコンサートは、岡田龍之介さん(チェンバロ)中村恭子さん(フルート)、
佐々木友子さん(ヴァイオリン)による、主に20世紀のアンサンブル作品。
それぞれボリュームがあり、楽器編成も楽曲の様式もコントラストのある4作品が選曲されていました。
ヒストリカルのジャーマンチェンバロによる演奏。
シュニトケ《古い様式による組曲(1912)》は
解説にも「現代曲にしては異例の<判りやすい>作品」と書かれていましたが、
その他のハルフテル《牧歌(1973)》イベール《二つの間奏曲(1946)》も、
それぞれ個性的なアンサンブルのサウンドが引き出されていて、
とても興味深かったです。

3つのコンサートを聴いて、催しとしてのバランスがとれていて、とても良かったと思いました。
現代曲のように、今まで聞いたことのない音楽に触れるのは、
それなりに緊張感を伴うことかと思いますが、
真ん中の有名曲オンパレードでホッとすることも出来て。
構成の妙だったと思います。
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運営委員の方の手作り チェンバロブローチ!


by cembalonko | 2017-05-14 09:51 | 音楽 | Comments(0)