久々に、コンテンポラリーを聴く

昨日(土曜日)は、芸大の奏楽堂へ、
レクチャーコンサートを聴きにいきました。
お題は「今日のフィンランドの音楽」。
講師は、作曲家の間宮芳生さん。

なんで、現代曲の講義なんか?と思いでしょうが、
当初の私の目的は、ただ一つ、
ユッカ・ティエンスーのチェンバロのための
現代曲を聴きたかったから。

でも、行って本当に良かった。
こんなことでもなければ、絶対、聴かないような作品ばかりだけれど、
間宮先生ご自身が、作品を熱く愛する気持ちとともに、
心に音楽が染み込んで、栄養となりました。

録音素材で、
ラウタヴァーラ(1928- )「シンフォニーNo.5」
ベルイマン(1911-2006) スピーチコーラス「4つの絞首台の歌」(1960年)
コルテカンガス(1955- )「A(水の音楽)」(1988年)
そして、フィンランドの民謡より ・泣き歌 ・カレワラ ・ヨーイク

その後、生演奏で、
ベルイマン「弦楽四重奏曲Op.98」
そして!なんと!舘野泉さんの演奏で、
ノルトグレン「小泉八雲の『怪談』によるバラードⅡ」より「振袖火事」
左手の演奏家となって初めて聴いた、舘野さんの生演奏。
素晴らしかった。(それしか言葉が出ない。)

あるプロデューサーの方が言っていました。
コンテンポラリーは、本当に演奏の質がよくないとダメ、と。
古典は、形が整っているから、音符どおり弾けばそれで音楽になる。
でも、現代曲は、そうは行かない、と。
ベルイマンの弦楽四重奏を演奏したクァルテット・エクセルシオ
キレてる演奏を聴いて、その言葉を思い出しました。

そうそう、ティエンスー「ファンタンゴ」。演奏は、ローラン・テシュネ氏。
上下の鍵盤を、平均律と純正律に調律し分けたチェンバロで演奏されました。
リズムは、タンゴ。タイトルは、ファンダンゴのもじりですね。
ヘンなうなりのある、この響き・・・
1995年に、アムステルダムへ、
チェンバロ現代曲フェスティヴァル(?)を
聴きに行った時のことを思い出しました。

もっと奇抜なの、いっぱいあったけど。
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by cembalonko | 2007-06-10 23:36 | 音楽 | Comments(3)

Commented by MIAU at 2007-06-11 09:27 x
うわぁ~♪それ、行きたかったんだ・・・。生舘野さん・・・うらやましすぎる。
Commented by saskia1217 at 2007-06-11 10:20 x
そうかあ、そんな演奏会あったんですね・・・近くでやってる演奏会ってチェックし忘れが多いんです(涙)。
アムス、懐かしいですね。私もあの時聴いたいろんな「奇抜な」曲のなかで、一番印象に残っているのがティエンスでした。なんだかヘンな曲が多いチェンバロのコンテンポラリーのなかで、珍しく素晴しい作曲家だと思いましたね〜。
(でもあの時一番ショックだったのは、女の人の足が4本ついたスピネットでした・・・笑)
舘野さん、先日芸術劇場でお話と演奏を聴いたのですが、ホントにしみじみよかったです。生、よかったでしょうねえ。
Commented by cembalonko at 2007-06-11 23:03
>Miauちゃん
Miauちゃんは知ってたか・・・舘野さんの名前、チラシとかには
出てなかったよね?だから、サプライズで、本当にラッキーでした。

>saskiaさん
懐かしいですねー。チェンバロのコンテンポラリー作品は、
楽器の生かし方を知らない人が多いという印象の中で、
ティエンスーは別格でしたね。3年前のアメリカでの
チェンバロを使った作曲コンクールの室内楽部門第一位でしたし。
その割りに、CD出てないんですよねー
私が95年のアムスで強烈に印象に残ってるのは、
フタ裏に白人と黒人の男性ヌードが描いてあるチェンバロと、
ホイナツカ女史でした。弦をナイフでこするってのも、ある意味・・・