吉野弘「生命は」

詩人・吉野弘といえば、
高田三郎作曲の合唱曲「心の四季」が思い浮かびます。
高校の時に学校で歌った記憶が・・・

最近、お仕事の関係で、和洋の詩を読んだりしています。
ゲーテ、ヴェルレーヌ、ヘッセ、バイロンなどの詩集に混じって、
吉野弘の詩集を一冊、本棚から発掘。
贈るうた」 花神社
数年前に天国に旅立たれた方から、頂いたものです。

そこに載っている詩の中で、特に印象に残ったのが、
生命は」という詩。

やっと、お互いのことが分かってきて、
心が通わせられそうになってきた。
もう少しで、お友達になれそう・・・それなのに、突然、
予期せぬ形で、遠くに去られてしまった人がいたとします。

人間関係は、一方通行では成立しないことは分かっているのに、
突然、つながりを途切らされてしまったことが、とても理不尽に思える。
「この終わり方じゃないでしょう!?」みたいな。
人間とは我が儘なもの。

でも、所詮、誰かのための風だったり、虻だったりするのが人間なら、
一時、誰かの役に立ったり、快い感情を呼び起こしたりして、
ただ潔く、通り過ぎていく。
そういう関係も、正しいのかもしれない・・・

この詩は、
人への思いが強すぎて、雁字搦めになりやすいあなたへの
処方箋です。

                     「あなたへの」じゃなくて、「私への」だった・・・ ^^;
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by cembalonko | 2007-06-16 12:47 | 日々のいろいろ | Comments(0)