お芝居を見てきました

昨日、劇団民藝の「白バラの祈り」を見に行ってきました。
先日一緒に飲みに行った、ヴュルツブルグ留学時代の先輩が
オススメしてくれたもので。
その先輩曰く、「客席はお年寄りばかり。
こういうのは若い人が見るものだろう、と思って。」 ・・・
・・・確かに。
会場で周りを見回すと、平均年齢は60歳を越えていそうな雰囲気・・・


さて、普通の演劇を見たのは、本当に久しぶり。
                  (注・普通じゃない演劇には、オペラ、コントなどが入る。)
千秋楽だったせいか、
ヒロインのゾフィー(反ナチのビラを配ったため拘束)を尋問する
ゲシュタポのベテラン尋問官の役が、
かなりお疲れ気味だったのが心配になった。
しかし、畳み掛けるような、長いセリフの掛け合いは、迫真の演技。さすが!
そして、ゾフィーの志の高さゆえに浮き彫りになる
その日を生き延びることに必死な小市民=尋問官の悲哀が、
「真に生きることの意味とは何か」という問いを、観客に投げかけていた。

劇団の会報に、役者の一人が稽古中に記した手記が掲載されていた。
演出家が、戦後生まれの役者たちを前にした思い ――
「お国のために、喜んで死ぬんだと確信していた自分がくやしくて口惜しくて。
・・・(この思いが)どうしたら伝わるんだろうねぇ。」

私たちも、演出家を悩ませた、
「想像力が貧困」な、戦後生まれの一人に過ぎないのだろう。
過去のことを知る=ちゃんと感情を持って、感じる
ということは、意外と難しい。
もし、このお芝居を見なかったら、気づかなかったと思う。
もう「若い人」じゃないかもしれないけど、見ておいて良かった。
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by cembalonko | 2007-10-25 23:47 | 知的好奇心 | Comments(2)

Commented by katey at 2007-10-26 19:54 x
白バラの祈りは映画で見ました。ちなみにDVDも持っています。とても重厚な映画でした。
Commented by ビケ♪ at 2007-10-27 00:56 x
私は映画見てないんですよね・・・比べたら、また、発見がありそう!