「スメタナ《わが祖国》とミュシャ《スラヴ叙事詩》」の公開講座

今日は、加藤浩子先生の
「スメタナ《わが祖国》とミュシャ(ムハ)《スラヴ叙事詩》」の講座に行って参りました。
ミュシャ(チェコ語名ムハ)が、
ボストン交響楽団が演奏するスメタナの《わが祖国》を聴いたことが、
連作絵画《スラヴ叙事詩》の構想を後押しした経緯が分かりました。 

しかし、時代は移り、民族主義が盛り上がっていた時期に
《わが祖国》が熱狂的に受け入れられたほどには、
《スラヴ叙事詩》は人々に受け入れられず、
1963年まで人目に触れることなく田舎町に眠り、
プラハに展示されるようになったのはたった5年前とのことです。

なにせ古楽の人になってから、19世紀後半の超有名曲を改めて聴こう、
なんていうことから遠ざかっていましたが、
そんなのもったいなーい!!!と心から思った次第。
講座では一部しか聴かなかった《わが祖国》を、全部聴きたくなりました。

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ミュシャとスメタナについては、先生の最新のご著書
『音楽で楽しむ名画』(平凡社新書)にも出ています。
この文庫本サイズのご本は、音楽と絵画、または音楽家と画家の関係について、
さまざまな時代からのエピソードがまとめられており、
各単元が短いのがうれしいです。
でも、各単元ごとにカラーの絵画作品が3~4例、時には7例も掲載されていて、
単元が短い分、情報量は多いです。
夕べも一気に半分くらい読んでしまって、
寝不足でコンタクトレンズも入れられない有様に・・・(笑)

今日の私は、といいますと・・・
憧れの著者の先生と初めて直接お目にかかれて、すっかり舞い上がっておりました・・・
加藤浩子先生の『バッハへの旅』みたいな本を書きたくて、『古楽でめぐる…』が生まれたのです。
ご著書にサインいただいて目が(♡v♡)ハート♪
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by cembalonko | 2017-03-28 00:52 | 知的好奇心 | Comments(0)

つくれぽ<牛肉のワイン煮>(1745年のレシピより)

今月のメルマガでご紹介した「ライプツィヒの料理本」レシピで、実際に作ってみました!
メルマガに掲載した記事は、単純にドイツ語を訳したものでしたが、
実際に作ってみると、もしかしたら言葉の解釈が違っていたかも!?という事例を発見。
次号で訂正いたします。
皆様の中でも、作ってみられて「これは?」と思われることが
出てきた方がいらっしゃいましたら、ぜひお知らせくださいませ。m(__)m

つくれぽ<牛肉のワイン煮>Rindfleisch mit Wein zu kochen

1.Nimm ein Stück Ober-Schale oder Brustkern, so wohl auch Ziemen, lege es eine Nacht in Wein,
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☆今回は牛の腿肉を使い、レシピ通りちゃんと赤ワインに漬けて一晩寝かせました!
赤ワインは、今回は実験なので、とりあえず一瓶400円くらいので(笑)
いいワインを使えば、それはもっと美味しくできることでしょう・・・

2.setze es frühe mit dem Weine zu und ein wenig Wasser, laß es kochen bis es weich und fest eingekocht, thue bey Zeiten darzu Lorbeer-Blätter, gestossene Nelcken, Cardemomen, Muscatenblumen(※1), eine Citrone geschnitten in halbe Viertheil lang.
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☆スパイスの分量ですが、書いてないし~ 汗;
カルダモンとクローブは、かなり香りが強いものとの認識があり、
一方ナツメグは、現代人にも慣れた香りだと思ったので、
カルダモンとクローブを一振りずつ、ナツメグを二振りくらい(アバウト!)でやってみました。
スパイスを投入したばかりの時には、妙~な香りがして、「大丈夫か!?」と思いましたが、
だんだんなじんでくるようです。
(※1Muscatenblumenとは、実はメースのことなのですが、ナツメグで代用)

3.Wenn denn das Fleisch gut, so lege es in einen Tiegel, gieß von der Brühe(※2) darauf, so viel nöthig,
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だいぶ煮詰まってきた状態

☆煮詰まった状態の煮汁を味見してみましたら、レモンの酸っぱさがあり、
さらにレモンの皮の苦みの方を強く感じました。
「レモンの皮の分量を減らした方が良かったのかな?」と思いましたが、
お肉にソースとしてかける分量にすると、バランスの取れたお味に!
(※2 Brüheをメルマガでは「ブイヨン」と訳しましたが、
実際には煮込んだ汁のことを指していたようでした。)

4.brenne Mehl trocken fein gelbicht(※3), thue es auch zu dem Fleisch, laß es ein wenig miteinander aufkochen,
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☆小麦粉をフライパンで煎る。
(※3 fein gelbichtをメルマガでは「きつね色に煎った小麦粉」と訳しましたが、実際には言葉通り、
「きれいに黄色味がかった」で良かったのでした。つまり、煮汁にとろみがつけられればOK。)

5.richte es dann an, giesse die Brühe darüber, lege die Lorbeer-Blätter und Citronen oben auf das Fleisch, und frische Citronen mit Lorbeer-Blättern auf den Rand.
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☆「レモンとローレルを肉の上にのせ、周りを生のレモンとローレルで飾る」
って書いてあったから、その通りにしてみました。
本当は大皿盛りにするのでしょうが、とりあえず一人分で。

煮込み時間は、約2時間。
レモンの酸味と苦みが効いたソースがお肉と合います。
冷めても美味しくいただけます。
漢方薬にも使われているスパイスのお陰か、
消化が促進されるような気が・・・
あと、塩分は使っていませんが、喉が渇く感じになりました。
そのお陰で、ワインやビールがすすむのでしょうね~♪

♪ ♪ ♪ ♪ ♪

料理し終わってしばらくして、
他の部屋からキッチンとつながっている居間に入ってきたところ、
スパイスとワインとレモンの香りが熟成された、
なんとも幸せな香りが漂っていました。

18世紀前半、人々の日常生活の空間には、
中世ほどではないにしても、
普通に、ある種の「臭気」が漂っていたものと思われます。
そんな中、調理をすること(特別な機会のご馳走料理ならなおさら)によって、
その料理自体を味わう以外にも、
きっと非日常的な、幸福感が漂う空間が作り出されていたのではないかと思いました。

以上、18世紀の<牛肉のワイン煮>つくれぼでした~\(^o^)/



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by cembalonko | 2017-03-24 12:31 | 知的好奇心 | Comments(0)

18世紀のドイツ料理のレシピ本

そんなことしている暇があったらやらなければならないことは山積みなのですが、
18世紀前半にライプツィヒで出版され、
5刷を重ねたという料理のレシピ本を訳しちゃったりしてます。
これが、むちゃ面白いです!
庶民の料理がエンターテイメントになりつつあるのがよくわかる。
ライプツィヒみたいな大都市など、豊かな市民層がしっかりいた所では、
こうしたレシピ本に需要があったのでしょう。

この本の魅力は、
1.使っている材料の種類の多さ(牛、鳩、蛙、鱒、蝸牛、蝦、柘榴、各種ハーブ類、などなど・・・)
2.盛り付け方が懇切丁寧に細かく指示してあるところ(ドイツ人っぽい!)
そして、3.読み物としても面白い ってところかな?
「栓を開けたはいいけど半分残っちゃったワインをどうするか」
なーんてことまで書いてあるのです。
うーん、内容ぜんぶ発表しちゃいたい気持ちはありつつも、
今回はもったいないからとっておこう!(意地悪👿)
5月28日(日)「ケーテンのバッハと宮廷音楽」のイベントのときに何かの形にするかも~~~♪♪♪
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by cembalonko | 2017-03-10 00:28 | 知的好奇心 | Comments(0)

公開講座「ケーテンのバッハと宮廷音楽」~バッハ時代の再現料理とともに~ ※お料理メニューを追加!

ケーテンのバッハと宮廷音楽 と 昼ご飯?
生演奏、バッハ時代の歴史的再現料理つき公開講座~

お話と演奏 渡邊温子
調理担当 「音食紀行」遠藤雅司氏(歴史的再現料理研究家)

日時 2017年5月28日(日)14:00~16:00(開場 13:30)f0018790_14330064.jpg
アクセス 東京メトロ有楽町線・副都心線「要町駅」3番出口から徒歩9分前後、
「池袋駅」西口より国際興業バス・熊野町循環または中丸町循環にて「中丸町」下車徒歩1分
参加費 2500円(30名限定)
お申込み・お問合せ
cembalonko2002♪excite.co.jpまで。
(♪を@に替えてください)
※現在満席のため、キャンセル待ち受付となります。

内容 バッハが1717年から1723年まで宮廷楽長を務めた
ケーテン(ドイツ)の街の画像を見ながら、
当地でのバッハの活躍について、同時代の音楽家とともにご紹介します。
また、バッハも味わっていたであろう料理を、
音食紀行」主宰・料理研究家の遠藤雅司氏に再現していただきます。
五感すべてでバッハの生きた時代をご体験ください。

お料理
「アイゼナハ風焼きソーセージとりんごの煮込み」
「牛肉の赤ワイン煮」(ライプツィヒの料理本1745年より)
ドイツパン

※お料理は公開講座の半ばごろ(休憩時間)にお出しします。
ランチの代わりになるほどの量はお出しできませんので、お味見程度とお考えください。

主催 バロックランチの会
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※画像はイメージです。



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by cembalonko | 2017-03-03 12:39 | これからの公開講座 | Comments(0)