熟成の時間
昨日、柔術の朝稽古に行ったら、
2人の同修(稽古に通っている人をそう呼ぶ)の昇段審査が行われていました。
一級を目指す女性と、初段を目指す男性。
私は見学していた訳ですが、
結果はめでたくお2人とも合格!
師範直筆のお免状をもらっていらっしゃいました。
かっこいい~!そういうの、憧れるよね~!
さて、一級を習得された方に、稽古後にお話を伺ったら、
その方はなんと、週三回道場に通って、もう6・7年になるとか!!!
・・・やっぱりね・・・
道場に入って初めて、級や段が習得できることを知り、
ああ、もし5年前に道場に通う決断をしていたら、
私も今頃・・・
と、一瞬思わなくはなかった自分の甘さを打ち砕かれた瞬間。
♪ ♪ ♪ ♪ ♪
柔術を始めて、本物の「技」を
素人なりに会得しようとして分かったことは、
本質的に何かが「身につい」たり「気付い」たりするには、
本当に長い時間がかかる、っていうことです。
これは、音楽も全く同じだと思うのですが、
振り返ると、
私は今まで、いつも時間に追われ、
特に若い頃は、一時間でも多くさらう、
一曲でも多くレパートリーを手に入れる、ということに、
あくせくしてきてばかりだったように思います。
でも、「本物」を創るには、
また、自分自身を「本物」に少しでも近づくように成長させるには、
「熟成」の時間が、きっと、要るんだな、と思ったのです。
しかし現代社会では、なかなかこの「熟成」を待ってくれない。
いろいろな場面での「即戦力」を重視したあり方というのは、
長い目で見た時に、正しいのかどうか・・・
人類の進化とか、そういう宇宙的なレベルで見た時に、
正しいのかどうか・・・
そんなことを、昇段審査を見ながら、考えました。
もうこの年になったら、ゆっくりと、そして
自分のペースで、自分を熟成させていこう。
そんなことを、
ちょこっと頭の隅においておく時期に来たのかもしれません。
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by cembalonko | 2012-11-08 12:20 | 日々のいろいろ | Comments(0)